レジェンドオブクラッシック(LOC)とは
MCFAJ主催のクラブマンロードレース内で併催されているレジェンドオブクラシック(以下LOC)は「1972年以前の黄金期のモータースポーツシーンの再現」をその理念としております。
設立は2005年9月で、年間4戦のクラブマンロードレース内での併催のほか、スポーツランドSUGO様のクラシックイベントや、袖ヶ浦フォレストレースウェイで年2回開催される「Festival of Sideway Trophy」などのイベントにも、企画・動員などでご協力させていただいております。
LOCは各会場に集っていただくご参加・ご観覧の皆様が愛すべきヒストリックロードレーサーたちの往年の姿、雰囲気を余すことなく満喫していただけるイベントを目指しております。
永らく日本国内ではヒストリックレースイベントが様々な団体により、それぞれの独自のルール解釈のもと開催されておりました。そしてその流れは日本独自のヒストリックレース文化を培ってきたといえるでしょう。
LOCはより日本国内のヒストリックレース文化を実りあるものにするために過去先人達が築き上げてきた実績を分析し、LOCをより一層魅力的なヒストリックレースへ発展させていくため、さらに必要な要素とは何かを考えました。
競技としてヒストリックロードレースを捉えた場合「勝敗」は最も重要視されるべきです。
しかし1970年代末にヒストリックロードレースというものが成立した時代を振り返ってみると、当時多くの人がそこに期待したものは「往年のマシン達への郷愁」や、「同好の士とのモータースポーツをとおしての交流」だったのではないかと思います。
1980年代から20年余年を経て今に至る国内のヒストリックロードレースシーンは、年を重ねるごとに競技性や勝敗といった、ヒストリックレースの一側面のみに重きが置かれるようになっていました。
勝てるマシンという選択ゆえの各クラスのワンメイク化、モダンパーツの多用、オリジナリティーの軽視……。そして一部ルールの不公平とそれに対する過剰な反応は多くの参加者のみならず、バリエーション豊なクラッシックモーターサイクル達の本来の姿をサーキットで観て楽しみたいという観衆までをも、イベントから遠ざけてしまうことになりました。
ヒストリックロードレーサーを走らせることの出来る場を確保し続けるためにも、競技性と勝敗にこだわるあまりに参加者の疲弊を招き、参加者減少によるイベント衰退という結果を招かぬよう、参加者、観覧者の皆さんが楽しめるイベントとして永く続けていきたいと思っております。
もちろんLOCは、ヒストリックロードレースにおける競技性を否定するわけでは有りません。
参加者各位が個々の技量を研鑽し、切磋琢磨することはもちろん素晴らしいことであり、クラシックモーターサイクルでどれだけ速く走れるかという可能性への挑戦も、弛むことなく継続されるべきことと考えております。
ただ、「勝敗」にのみ執着することなく、クラシックモーターサイクルのクラシックたる所以も尊重してゆければと考えております。
「クラッシックモーターサイクルを永く楽しむ」が第一です。
LOC事務局は有志にて運営される非営利団体のため、既存のレースイベンターが開催しているイベント同様のサービスは提供できず、ご不便をおかけしてしまう面もあります。
しかしLOCを世界のヒストリックロードレースイベントに劣ることのないものに発展させていくことを、目標とし努力していくつもりです。クラシックモーターサイクルを愛する皆様からのご指導、ご鞭撻、そしてなによりもご理解ご協力あってこそのイベントだと考えております。